「長引く咳」―季節の変わり目にご注意ください
10月になると朝晩は涼しくなり、日中との寒暖差が大きくなってきます。
この時期に、「風邪は治ったのに咳だけが残る」「夜や朝方になると咳が出る」「冷たい空気を吸うと咳き込む」といった症状で受診される方が増えてきます。
咳が続く場合、単なる風邪だけではなく、気管支喘息や咳喘息、アレルギーなどが関係していることがあります。
季節の変わり目に咳が増える理由
秋は、朝晩と日中の気温差が大きくなり、空気も徐々に乾燥してきます。
冷たい空気や乾燥した空気は気道を刺激し、咳を起こしやすくします。また、秋の花粉やハウスダストなどのアレルギーが原因となることもあります。
特に気管支喘息のある方では、こうした気候の変化をきっかけに症状が悪化することがあります。
こんな咳には注意しましょう
* 咳が3週間以上続いている
* 夜間や明け方に咳が出やすい
* 冷たい空気を吸うと咳き込む
* 運動したときに咳や息苦しさが出る
* 「ゼーゼー」「ヒューヒュー」といった呼吸音がする
* 毎年同じ季節に咳が出る
「ゼーゼー」「ヒューヒュー」といった喘鳴や息苦しさを伴う場合には、気管支喘息などの可能性があります。一方、咳喘息では、こうした喘鳴を伴わず、咳だけが続くのが特徴です。
咳を悪化させないために
空気が乾燥する時期は、室内の湿度を適度に保ち、こまめな水分補給を心がけましょう。
外出時に冷たい空気で咳が出る方は、マスクを着用すると、冷気や乾燥による気道への刺激を和らげるのに役立ちます。
また、ホコリやダニなどが症状の原因となることもあるため、寝具や室内を清潔に保つことも大切です。
咳が3週間以上続く場合は受診を
一般的な風邪による咳は徐々に改善していきますが、咳が3週間以上続く場合は「遷延性咳嗽」と呼ばれ、原因を確認することが大切です。さらに8週間以上続く咳は「慢性咳嗽」と呼ばれます。
長引く咳には、咳喘息や気管支喘息のほか、感染後咳嗽、アレルギー、逆流性食道炎など、さまざまな原因があります。
また、息苦しさや胸の痛み、発熱、血痰などを伴う場合には、期間にかかわらず早めに受診してください。
当院では、長引く咳や痰、息苦しさなどについて、症状や経過を確認し、原因に応じた診察・治療を行っています。
「風邪が長引いているだけかな」と思うような咳でも、3週間以上続いている場合や気になる症状がある場合には、お気軽に当院へご相談ください。